■ 発熱体 (心臓部) について
発熱体は、現在 5kW用から20kW用まで揃えています。
※ より大容量化に向けては、20kW機の並列配管による台数制御
また、40~50kW機を検討、開発中。
発熱体心臓部の概略寸法及び原理は以下の通り。
簡素な構造で、基本的に消耗するような部品は無く、強固で故障がありません。
かつて研究されてきた過熱蒸気発生用の発熱体構造は、単なる熱交換器の理論。
筒状のものにコイルを巻き、通電すれば電磁誘導が起こり、発熱する。
この熱をいかに流体(この場合、飽和水蒸気)に効率よく伝えるかが問題です。
熱交換器として、流体に接触する表面積を大きくすれば効率が良くなるように思います。
しかし、筒状の物の中の表面積を大きくすれば、それは抵抗となります。
抵抗が大きい中を流体が通過すれば当然負荷が掛かり流量損失が生じます。
内部の表面積を大きくすると
・内部抵抗が大きく流量損失が生じる→いくら高温になっても実用に耐えない
・表面積を意識するばかりに薄板材や細管を使用するため構造的に弱い
・構造が複雑、かつ繊細で、結果発熱体自体が消耗部品となってしまう
・外筒部の誘導加熱が常に先行して進むため、内部が十分加熱される前に
外筒部温度の限界に達し、誘導加熱を一時休ませねばならず、温度制御が安定しない
弊社は、この発熱体構造を5年間研究し続けました。
そして、ついに従来のものと全く異なる発熱体構造を完成させました。
それは、従来の発熱体構造の理論を根底から覆し、接触表面積を無視したものです。
この構造は、京都大学での委託解析によって、数値シミュレーション、可視化実験とも
同じ結論が導かれ、高効率過熱蒸気発生装置であることが実証されました。
表面積をかせがない = 内部抵抗が殆ど無い
ここに信じられないような熱交換効率をもつ発熱体が完成したのです。
内部抵抗が殆ど無い、つまり流量の損失が殆ど無く熱交換が行われる。
大容量熱量実用機、連続安定運転、俊敏な温度制御、堅牢な構造
どれをとっても、これ以上の性能はありません!!
性能比較データ資料【PDF】 【弊社発生装置の最新性能検査結果グラフ】